(続)鏡ヶ浦横断遠泳
2005年 07月 30日
【開会式】
午後12時から開会式が始まった。オーレ港北からは男子1組、女子2組の計3組、9人が出場する。競技委員長のコース説明で「今年の鏡ヶ浦は本当に鏡のようです」という話があった。波がないのはありがたい。曇り空で太陽が隠れているためか、気温も26度。ジリジリと焼き付ける太陽がないのもありがたい。問題は水温で23度とちょっと低め。この水温だとジリジリの太陽が顔を出して欲しいところ。
開会式が終わり、スタート地点となる海岸へ歩いて移動する。スタートは午後1時。それまでは各選手が自由に海に入って状況を確かめながらのウオーミングアップ。「うひゃぁ、冷てぇ!」というのが第1印象。昨年は向かい風と波に海水を飲まされ、体を上下に揺すられた。今年は泳ぎやすいが冷たい。頑張って泳がないと体が冷えてしまいそうだ。
【スタート】
スタート前に競技役員から「ウエットスーツを着たチームは順位なしの参考記録になるので安心して下さい」と説明があった。着ている方が有利だからとクレームがあったらしい。
午後1時、競技開始の合図。56チーム、168人の男女が一斉にスタートした。沖に監視の漁船が並んでいる中を泳いでいく。昨年はいきなり風と波にもまれて苦労したが、今年の出だしは水の冷たさがしみる。灯台のある岩を回って、館山方面に向かって本格的に泳ぎ始めると水の冷たさも気にならなくなった。コース取りにも昨年の学習効果が出ているのか、着実に進んでいるのがわかる。ときどき監視船に方向を確認する余裕もある。順調に泳いだ。
【レース途中】
1時間を過ぎたあたりで右足の向こう脛がつった。足首の曲げ伸ばしをしながら、だましだまし泳いできたが、ついに足の指が曲がったまま動かなくなり、痛くなってきた。チームメンバーに止まってもらい、痛みが治まるまで背浮きで休んだ。メンバーの一人が足首の曲げ伸ばしをしてくれたおかげで回復、5分ぐらいの休憩でレースに復帰できた。すでに行程の半分以上を泳いでいたので、残りは仲間から遅れないようにゼロビート泳法で着いていくのみ。再びつることもなく、ゴールの北条桟橋が近づいてきた。浅瀬に泳ぎ着き、3人そろってゴールゲートに向かう。
【ゴール】
ゴールでオーレ港北Aチームの女性たちが手を振っている。「あれ?何でいるの」と思った。状況が把握できず、レースで彼女たちに負けたと理解するまでタイムラグがあった。2分ぐらい遅れてのゴールとわかり、悔しさがでてきた。わたしがチームの足を引っ張ってしまったのだ(ガーン!)。彼女たちは女子の3位に見事入賞した。男子チームの順位は不明だが、昨年のタイムを20分短縮する1時間47分だった。
荷物が運ばれた海の家に行き、参加賞のあんぱんとクリームパンでひと息ついた後、女子Bチームのゴールを待った。ところが、いつまでたってもゴールしてこない。おかしいと思い、ゴールの記録員に確認したら「途中で棄権されてますね」との返事。いったい、どこへ行ったんだ?
チームのUさんあてに棄権したメンバーから携帯メールが入ったと報告があった。1時間ぐらい泳いだところで、Mさんが動けなくなったため、監視船に乗ってゴールまで行き、救急車で病院に向かった。同じ組のメンバーが付き添っているとのこと。これを受けて、チームの責任者として、市のスポーツ課の課長から話を聞いた。職員も病院に同行しているので、携帯で状況を確認してもらった。血液検査中で、その結果が出てから治療する。Mさん本人は意識もあるので、治療が済んだら病院から戻ってきてもらう。それまで海の家で待っていてほしいと説明された。深刻な症状ではないようなので、ちょっと安心。
【大会終了後】
午後4時から閉会式が始まり、3位に入賞した女子チームが表彰された。終了後、海の家でしばらく待ったが連絡がない。付き添っている仲間に連絡すると点滴中で、終わるまでまだ時間がかかりそうだという。スポーツ課長と相談して、棄権した仲間が治療を受けている病院に車で送ってもらうことになった。チーム全員で病院に行き、病院で待機していた職員と相談、あとはチームで引き取り、連れて帰ることにした。そうしているうちに病室から点滴を終えて元気になった本人が「迷惑かけちゃってすいません」と登場して一件落着。消耗して低血糖状態になり、体が動かなくなったのが原因のようで、ブドウ糖の点滴で回復したようだ。
同行してくれたスポーツ課職員の車とタクシーに分乗して館山駅に向かった。チームは館山駅で解散。アクアラインバスで帰る男性陣は駅前の回転寿司に入り、地魚の刺身(写真左)で乾杯。東京湾フェリーで帰る女性陣も浜金谷の回転寿司で食事(写真右)をしたとのこと。チーム全員が無事だったことに感謝! 自然の海は甘くなかったです。(おわり)
【追記】
館山市教育委員会スポーツ課のみなさんにはたいへんお世話になりました。厚くお礼申し上げます。懲りずに来年も出場するかもしれませんので、その節はまたよろしくお願いします。
午後12時から開会式が始まった。オーレ港北からは男子1組、女子2組の計3組、9人が出場する。競技委員長のコース説明で「今年の鏡ヶ浦は本当に鏡のようです」という話があった。波がないのはありがたい。曇り空で太陽が隠れているためか、気温も26度。ジリジリと焼き付ける太陽がないのもありがたい。問題は水温で23度とちょっと低め。この水温だとジリジリの太陽が顔を出して欲しいところ。
開会式が終わり、スタート地点となる海岸へ歩いて移動する。スタートは午後1時。それまでは各選手が自由に海に入って状況を確かめながらのウオーミングアップ。「うひゃぁ、冷てぇ!」というのが第1印象。昨年は向かい風と波に海水を飲まされ、体を上下に揺すられた。今年は泳ぎやすいが冷たい。頑張って泳がないと体が冷えてしまいそうだ。
【スタート】
スタート前に競技役員から「ウエットスーツを着たチームは順位なしの参考記録になるので安心して下さい」と説明があった。着ている方が有利だからとクレームがあったらしい。
午後1時、競技開始の合図。56チーム、168人の男女が一斉にスタートした。沖に監視の漁船が並んでいる中を泳いでいく。昨年はいきなり風と波にもまれて苦労したが、今年の出だしは水の冷たさがしみる。灯台のある岩を回って、館山方面に向かって本格的に泳ぎ始めると水の冷たさも気にならなくなった。コース取りにも昨年の学習効果が出ているのか、着実に進んでいるのがわかる。ときどき監視船に方向を確認する余裕もある。順調に泳いだ。
【レース途中】
1時間を過ぎたあたりで右足の向こう脛がつった。足首の曲げ伸ばしをしながら、だましだまし泳いできたが、ついに足の指が曲がったまま動かなくなり、痛くなってきた。チームメンバーに止まってもらい、痛みが治まるまで背浮きで休んだ。メンバーの一人が足首の曲げ伸ばしをしてくれたおかげで回復、5分ぐらいの休憩でレースに復帰できた。すでに行程の半分以上を泳いでいたので、残りは仲間から遅れないようにゼロビート泳法で着いていくのみ。再びつることもなく、ゴールの北条桟橋が近づいてきた。浅瀬に泳ぎ着き、3人そろってゴールゲートに向かう。
【ゴール】
ゴールでオーレ港北Aチームの女性たちが手を振っている。「あれ?何でいるの」と思った。状況が把握できず、レースで彼女たちに負けたと理解するまでタイムラグがあった。2分ぐらい遅れてのゴールとわかり、悔しさがでてきた。わたしがチームの足を引っ張ってしまったのだ(ガーン!)。彼女たちは女子の3位に見事入賞した。男子チームの順位は不明だが、昨年のタイムを20分短縮する1時間47分だった。
荷物が運ばれた海の家に行き、参加賞のあんぱんとクリームパンでひと息ついた後、女子Bチームのゴールを待った。ところが、いつまでたってもゴールしてこない。おかしいと思い、ゴールの記録員に確認したら「途中で棄権されてますね」との返事。いったい、どこへ行ったんだ?
チームのUさんあてに棄権したメンバーから携帯メールが入ったと報告があった。1時間ぐらい泳いだところで、Mさんが動けなくなったため、監視船に乗ってゴールまで行き、救急車で病院に向かった。同じ組のメンバーが付き添っているとのこと。これを受けて、チームの責任者として、市のスポーツ課の課長から話を聞いた。職員も病院に同行しているので、携帯で状況を確認してもらった。血液検査中で、その結果が出てから治療する。Mさん本人は意識もあるので、治療が済んだら病院から戻ってきてもらう。それまで海の家で待っていてほしいと説明された。深刻な症状ではないようなので、ちょっと安心。
【大会終了後】
午後4時から閉会式が始まり、3位に入賞した女子チームが表彰された。終了後、海の家でしばらく待ったが連絡がない。付き添っている仲間に連絡すると点滴中で、終わるまでまだ時間がかかりそうだという。スポーツ課長と相談して、棄権した仲間が治療を受けている病院に車で送ってもらうことになった。チーム全員で病院に行き、病院で待機していた職員と相談、あとはチームで引き取り、連れて帰ることにした。そうしているうちに病室から点滴を終えて元気になった本人が「迷惑かけちゃってすいません」と登場して一件落着。消耗して低血糖状態になり、体が動かなくなったのが原因のようで、ブドウ糖の点滴で回復したようだ。
同行してくれたスポーツ課職員の車とタクシーに分乗して館山駅に向かった。チームは館山駅で解散。アクアラインバスで帰る男性陣は駅前の回転寿司に入り、地魚の刺身(写真左)で乾杯。東京湾フェリーで帰る女性陣も浜金谷の回転寿司で食事(写真右)をしたとのこと。チーム全員が無事だったことに感謝! 自然の海は甘くなかったです。(おわり)
【追記】
館山市教育委員会スポーツ課のみなさんにはたいへんお世話になりました。厚くお礼申し上げます。懲りずに来年も出場するかもしれませんので、その節はまたよろしくお願いします。
by ole_kohoku
| 2005-07-30 17:08
| Swimming